車載PC Player - 34 - 電源の悩み

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パワーアンプ用の電源は可変レギュレータPQ20RX11で考えてましたが、このICの定格出力は1Aですから微妙に容量が足りません。

pw1.png

単純に考えて11V×1A=11Wですがら5W x 2ch程度が限度になります。
フルボリュームにしたら確実に保護回路が作動する事になりますがどうしたものか。

安全性を考えると1台あたり3Aはほしいところですので、3台分で9A=約100Wの電源が必要になります。
普通のリニアレギュレータでは、こんな電流が流せるものはないのでスイッチングレギュレータを使うしかありません。
スイッチングレギュレータは、高周波でスイッチのON/OFFをすることで降圧させるので、ノイズが発生しやすくオーディオ回路では嫌われていますが、大規模な電源回路を組む余裕はありませんから仕方ありません。

スイッチングレギュレータICのスペックを眺めていると、降圧と昇圧が両方できるタイプもあるようで、例えばリニアテクノロジーのLTC3789を使うと、クルマの電圧が5v~38vの間で変動しても常に12vの出力が得られるようです。
容量も12v/5A取り出せるのでPQ20RX11x3個よりは大分安心です。
ただ、こういうICは外付け部品が多いし、ICの足が28本も0.6mm間隔で並んでるうえ、放熱やノイズ対策も難しく簡単には使えません。

そこで目を付けたのがPC用の電源ユニットです。車載PC用にクルマの電源からATX電源を作ってくれる製品があるので、それなら簡単に12v電源が手に入ります。Mini-Boxという会社が有名です。
いろんな容量の製品が出てますが、興味深いのがこれです。

Mini-Box DCDC-USB, Intelligent DC-DC converter with USB interface
DCDC-USB-b1.jpg

6v-34vの入力をジャンパーで指定した電圧(5v-24vの範囲)で出力してくれます。12v入力・12v出力時の電流は最大で8Aと大容量です。これ一つでAlixボードの電源も賄えそうです。
この電源モジュールについているUSBポートをPCにつないで、PCからも電圧の変更や状況をモニターすることも可能となっています。しかもLinux対応でコントロールソフトのソースまで公開されています。
車載PC用ですから、クルマの主電源とアクセサリ電源を使って、キーオフからPCのシャットダウンまでの制御もできます。これは便利です。何よりコンパクトな完成品で使うのも簡単なのが良い。

ただ、結構値が張って1万円前後ですから、パワーアンプキットと合わせると2万円を超えます。だったら4chになりますがパイオニア
GM-D6400
の方が良いような気もします。


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