実験用に購入したPCにVoyageをインストールです。
ZOTACのZBOXNANO-VD01は、外部メディアがメモリカードスロットとUSBしかありませんので、USBメモリにインストールイメージを書き込んで、USBブートでインストールする事にしました。
voyage MPDのダウンロード こちらからvoyage-mpd-0.8.0.tar.bz2 [2011-10-31] [Live CD]のライブCDをダウンロードします。- DDforWindowsのダウンロード こちらからDDforWindowsをダウンロードします。DDforWindowsは、unixのddコマンドのようにisoイメージなどをメディアに書き込むツールです。
- DDforWindowsでUSBにイメージを書き込みます ダウンロードしたVoyage MPDのライブCDをUSBメモリに書き込みます。途中でメディア容量とイメージサイズが合わないとか警告が出ますが、かまわず進めます。
- ZBOXNANO-VD01を起動 ZBOXNANO-VD01のUSBポートにイメージを書き込んだUSBを刺して起動します。USB3.0のポートからはブートできないようなので、黒い方のUSB2.0ポートを使用します。
- SSDへインストール voyageが起動したらrootでログインします。
- bluetooth関連 正常に再起動したらrootでログインして
- ファイル共有設定 WindowsPCとファイル交換が出来ないと何かと不便だし、DHCPでIPアドレスが毎回変ってSSH接続も面倒なのでsambaをインストールします。
- 電源スイッチ関連 本体の電源スイッチでシャットダウンしないので、acpiが有効になるようにします。
以下のコマンドでSSDへインストールを行います。
root@voyage:/# /usr/local/sbin/voyage.update
対話形式でいろいろ訪ねられるので、 操作は "Create new Voyage Linux disk" プロファイルは "GenericPC" インストール先は"/dev/sda" ブートローダーは "grub" パーティーション&ファイルシステムの作成を指定 となるようにします。 インストールは数分で完了するので、終わったら とroot@voyage:/# reboot
で再起動します。再起動の際にはUSBメモリは取り外しておくのを忘れずに。root@voyage:/# apt-get install bluetooth root@voyage:/# apt-get install bluez-utilsで関連ソフトをインストールします。インストールが完了したら
root@voyage:/# hcitool dev
でデバイスを認識しているか確認できます。ウチの環境では何故かVD01に内蔵しているデバイスは認識されなかったので、手元にあったUSB接続のBluetoothアダプタ「プラネックス BT-Micro3E2XZ」を刺したところ、こちらは認識されました。VD01はLinux Readyで、BT-Micro3E2XZの対応OSはWindows&OS-Xなのですけど、結果は逆です。 VD01の内蔵Bluetoothがなぜ認識できないか調査が必要です。root@voyage:/# apt-get install samba
sambaの設定を変更しますroot@voyage:/# vi /etc/samba/smb.conf
ワークグループ名を指定
workgroup = xxx (xxxはワークグループ名)
文字コードの指定
dos charset = CP932 unix charset = UTF-8 display charset = UTF-8
ユーザ認証設定を以下に
security = user encrypt passwords = yes passdb backend = tdbsam unix password sync = yes
楽曲ディレクトリの共有
[music] comment = Music Files path = /var/lib/mpd/music public = yes writable = yes
Linuxユーザを追加します
root@voyage:/# useradd -m xxxx (xxxxはユーザ名)
sambaにユーザを登録します
root@voyage:/# pdbedit -a -u xxxx (xxxxはユーザ名)
sambaを再起動します
root@voyage:/# /etc/init.d/samba restart
Windowsのエクスプローラで接続でき、ファイルの読み書きが出来る事を確認します。
root@voyage:/# vi /boot/grub/menu.lst
で、kernelと書いてある行の最後に "acpi=on apm=off" を追記します。
root@voyage:/# apt-get install acpid root@voyage:/# apt-get install acpi-support-base関連パッケージをインストールしたらrebootします。
再起動後、本体の電源スイッチを押してシャットダウンシーケンスが開始されるのを確認します。
細かなタイムゾーンや言語設定は端折りましたが、以上でインストールと最低限の初期設定は終了です。
残るは内蔵されているBluetoothが認識されない原因と対策の調査です。その他のサウンド、メディアリーダ、USB3.0ポートなどの内蔵デバイスは正常に動作しているようです。
※ 内蔵Wi-Fiアダプタは認識してました。(ifup忘れてた^^;
root@voyage:/var/lib/mpd# ifup wlan0 root@voyage:/var/lib/mpd# ifconfig eth0 Link encap:Ethernet HWaddr xx:xx:xx:xx:xx:xx inet addr:172.16.10.153 Bcast:172.16.255.255 Mask:255.255.0.0 inet6 addr: fe80::xxxx:xxxx:xxxx:xxxx/64 Scope:Link UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:206468 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:106870 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000 RX bytes:300561623 (286.6 MiB) TX bytes:6724881 (6.4 MiB) Interrupt:32 Base address:0xe800 lo Link encap:Local Loopback inet addr:127.0.0.1 Mask:255.0.0.0 inet6 addr: ::1/128 Scope:Host UP LOOPBACK RUNNING MTU:16436 Metric:1 RX packets:90 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:90 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:0 RX bytes:8067 (7.8 KiB) TX bytes:8067 (7.8 KiB) mon.wlan0 Link encap:UNSPEC HWaddr 74-xx-xx-xx-xx-xx-xx-xx-00-00-00-00-00-00-00-00 UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000 RX bytes:0 (0.0 B) TX bytes:0 (0.0 B) wlan0 Link encap:Ethernet HWaddr 74:xx:xx:xx:xx:xx inet addr:10.1.10.1 Bcast:10.1.10.255 Mask:255.255.255.0 inet6 addr: fe80::xxxx:xxff:xxe1:d75/64 Scope:Link UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:29 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000 RX bytes:0 (0.0 B) TX bytes:6883 (6.7 KiB)
この状態で、電源ONからログインプロンプトが出るまで約30秒です。ALIX3D2ボードだとCPUとバスが遅い分、もっと起動に時間がかかると思いますが、H/Wがシンプルなのでもしかしたらもっと早いかも。
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