まだ5~6年ぐらいしか使ってないのにCDプレーヤーがまた壊れそうです。
最近、イジェクトボタンを押してもウィーンとモーター音だけしてトレーが出てこなくなり、手でちょっと引っ張ってやると出てくるので騙しだまし使ってたのですが、今度は音飛やメディアの認識に失敗して「Can't play」が頻発するようになりました。
今までにもこのプレーヤーはSACD再生で回転ノイズが激しいとか、新品なのに再生できないSACDメディアがあるとか、CDが再生できなくなったりとか、色々あって何度も修理に出してきました。はずれの固体だったみたいです。その前に使っていたプレーヤーも3年で壊れたし、さらにその前に使ってたものも2年ぐらいしか持ちませんでした。何度も修理してきたとはいえ5年以上持ったのですから家では寿命が長い方なのですが、またどうせすぐ壊れると思うと買いなおすのも躊躇してしまいます。
そこで回転メディアはもうあきらめてPCベースのプレーヤーを作ってみました。
初期の内部の様子
小型のMini-ITXマザーボードを使用したPCに、市販のUSB-DACを接続しただけのシンプルな構成です。
最終的な内部の様子
CDプレーヤー程度の音質ならすぐできると思っていましたが、なかなか専用プレーヤーにはかないませんでした。度重なる改良の末こんな感じで決着しました。
VFDパネルに再生状況が表示されます
操作は、赤外線のWindowsリモコンか、Android端末をWi-Fi接続のリモコンにして行います。
構成
PC部 | |
OS | Windows7 Home Premium 32bit |
M/B | Intel DG45FC Mini-ITX |
CPU | Intel Celeron Dual-Core E3200 |
CPUクーラー | サントラスト 伏風 STFKZ-UN(ファンなし) + Coolink SWiF2-801(8cm /1500rpm) x2基 + AINEX FC-01W-BKファンコントローラー x2基 |
チップセットクーラー | AINEX HV-3747BL |
電源 | Silver Stone SST-ST40NF |
メモリ | Corsair TWIN2X2048-8500C5D DDR2 SDRAM 1G x2枚 |
SSD | SASUNG MMCRE28G5MXP-0VB 128G |
LAN | M/B オンボード |
VIDEO | M/B オンボード |
ケース | タカチ OSシリーズ 99mm x 430mm x 430mm |
VFD | ノリタケ伊勢電子 SCK256X64D-3101-A |
リモコン | I-O DATA GV-MC7/RCKIT |
サウンドI/F | M/Bオンボード(TOS-Link光) |
DAC部 | |
光→同軸変換 | TORX179P使用自作 |
D/Dコンバータ | エレクトロアート USB DUAL AUDIO基板 |
DAC | お気楽オーディオキット資料館で配布されていたDAC1794-3.5-B |
電源(5V) | トランス RSオンラインの70041K(10VA,9Vx2) + LT3080 x4基(光->同軸, メモリバッファ, DAC x2) |
電源(15V) | トランス RSオンラインの70043K(10VA,15Vx2) x2基 + ダイオードブリッジ+電解コン 非安定化電源 x2基(DACのアナログ部 x2) |
PC連動電源 | フォトサイリスタ使用 ソリッド・ステート・リレー(秋月) |
ソフト | |
プレーヤー | 自作(Flac対応、VFD対応、リモコン対応、WASAPI占有モード使用) |
リッピング |
EXACT AUDIO COPY |
(2009.11 - 2010.11)
]]>前作でようやっと満足のいく音となったスピーカーシリーズですが、欲を言えば低音の質をもう少し何とかしたいところです。15cm x 2のユニットを考えると充分なレンジと量感が得られているのですが、今一歩明瞭感やリズム感がありません。バスレフらしい低音です。また、音場の広さや音像のシャープさも、最初の作品に比べると劣ります。音場感や音像のフォーカスは、ネットワークの設定でかなり変わるのですが、どうやっても以前のようにはなりませんでした。 もっとも、このスピーカーのコンセプトから、よく響くボックスとなっているので、 こうした点に問題が出るかもしれないと言うことは予想していましたが、やっぱり気になるところです。
おそらく、現在のユニット構成と私の技量ではこれ以上の成果は期待できそうもありません。そこで、今回は前作の不満点の解消を狙って少し構成を変えてみました。
バッフル面を狭くしてバッフルステップや回折によるリップルの影響を少なくすると、2本のミッドバスユニットに必要な内容量を稼ぐことが難しくなり、奥行きが非常に長くなったり、低音の再生に無理がでます。 それに、クロスオーバー付近では3本のユニットでから放射される音が、複雑に相互干渉を起こしてしまいます。こうした問題点を避けるために、TM形式に変更しました。
ポートの調整が下手なのか、どうもバスレフの音は好きになれません。そこで、今回は密閉型に変更してみました。当然、密閉で15cmユニット1個では低音が寂しくなりそうだったので、100Hz以下をサブウーファで補う事にしました。最初は普通の3wayを考えましたが、低音領域のクロスオーバー回路の設計が難しくて断念。そして、後から調整が容易なアクティブ型に変更し、どうせならフィルターとパワーアンプを内蔵したプレートアンプとサブウーファユニットを使うことにしました。
今回は響きの良いといわれる材料ではなく、ホワイトアッシュ無垢材を使用しました。ホワイトアッシュは比重が大きく、強度があり、無垢材特有の変形も少なく、粘りがある割に加工性もよい材料です。価格も比較的安価で良いのですが、導管が太く年輪もしっかりしているので表面の仕上げが難しいという欠点があります。最初は合板を考えていましたが、ツキ板を貼る手間とコストを考えたら、無垢材の方が安上がりで仕上がりも良いので決めました。
それに、前作で箱の振動をいろいろ調べたところ、板自体に厚みを持たせて強度を上げるよりも、板の厚みや幅が一定ではない形状とした方が振動が早く収束してノイズの発散という面では有利みたいだったので、ほぼ全体の板にR加工や斜めカットを行いたかったため、自由に切削できる無垢材としました。
ユニット構成は、前作を継承して、SEAS T25CF002 Milleniumツィータ + SEAS W15CH001ミッドバス + DAYTON RSS265HF/4サブウーファ + INOSIC RAS-300 Plus 日本仕様です。クロスオーバーは2000Hz -18db/oct、80Hz -24db/oct 120Hz -24db/octでミッドバスのローカットはありません。
設置状態
前作よりもほんの僅かに設置面積が増えただけなのに、結構な存在感があります。もう少し小型の方が部屋に合ってると思います。
ホームセンターなどで売っているカラーボックスと同じですが、微妙にサイズが違います。
板取を考えていたら、3x6一枚でトースター台とCDラックも作れそうだったので、ついでに作ることにしました。
とりあえずできました。
18mm厚のシナランバーコアにシナ木口テープで処理しました。
天板だけ、あまっていたハードメープルツキ板貼りのランバーコアです。
ニスは、シェラックで目止め後、スピーカー工作で余っていたリノキシンニスとシェラックを混ぜた物を使っています。
翌日、CDラックも完成しました。
CDと思っていましたが、気が付いたときには、いつの間にかDVD入れになって既にこの状態で隙間家具として使われていましたが、写真を撮るために引っ張り出してきました。
仕上げは、シェラックに、後ろに写っているスピーカーの塗装で残ったリノキシンニス マダーレッドを混ぜた物を使っています。ローラーで3回塗りしました。
裏。
背板は、トリマーで彫った溝に薄板をはめています。
天板
シナ合板でも、このニスは上品で綺麗に仕上がります。写真では上手く表現できませんが、杢目が綺麗です。
シェラック系のニスは、乾きも早く匂いも微量なため、室内で塗装作業が出来ます。仕上がりも良く、天然素材で無害です。もう、アクリルやウレタンは使う気がしません。
シェラックは高価という話も耳にしますが、いつも利用させてもらっているKigata.comでは、こんなもんです。
スパーブロンズ 500g \3,520
これとアルコールで 2CUT(濃さです)のニスが2リットル作れます。アルコールランプの燃料として売られているアルコールが、500ccで\350 ぐらいなので、合計で 3520 + 350 * 4 = \4,920 \2460/L です。
一般に売られているウレタンやニスが 大体 \3,500/L ~ \4,500/Lぐらいですので、むしろ安価です。
とりあえず、ルームアコースティックの手始めとして拡散パネルを作ってみることにしました。
設置状態
効果のほうは、まあそれなりといった感じで評判の良い本物の製品のようには行かないみたいです。
]]> 知人のためにミニスピーカーを作成しました。
このスピーカーはRoman Bednarek氏の設計したCalypsoをモディファイした物で、ユニット構成は、SEAS CA15RLY + SEAS 27TDFCです。
ハードメープルにローズウッドのストライプを入れました。
バッフルと背面はMDFです。
リノキシンニスのギターバーニッシュ オレンジで仕上げました。
光線の加減でオレンジから金色に変化します。
(2006/10-2007/1)
]]>MTMスピーカーが完成して半年間聴き込みましたが、相変わらずいい音でなっています。エージングの進行と共に解像感にさらに磨きがかかってきたようです。
でも、つまらないのです。音楽が...
思うに、ドライバから出る音は所詮完全ではないので、スピーカーとして音楽が音楽らしく聞こえるように補完するようなシステムが必要ではないかと。
そこで、スピーカー製作の第3段として、音楽を聴くためのスピーカーを製作しました。コンセプトは、"スピーカーは楽器だ"です。
(2006/2-2006/11)
「そんなに木工が好きなら家のテーブル作って」と頼まれて作ることに。
製作するテーブルは、麻雀卓の横においてお茶やお菓子をのせるための小さ目のものが2台と、近所の人に「組み立てキットで」と頼まれた円形テーブルが1台です。
麻雀用は、600(W) x 400(D) x 600(H) で、点棒を置くための棚を持つ2段のテーブルです。素材は、パープルハートとハードメープルがメインで、天板はハードメープルのツキ板を貼ったランバーコアにしました。
円形テーブルのキットは、600(D) x 400(H)の座卓サイズで、同じくハードメープルのツキ板を貼ったランバーコアを天板に、市販のネジ止め式の脚です。
フレームの構造
材料が限られていることもありますが、2段目の板が補強となるので、幕板の部分は比較的細くしました。
脚の接続部分
一応、アリ溝加工で組んでいます。
「足物だから」と部材の加工でサボって精度を出さなかったおかげで、全部の接合部分の大きさが異なってしまい、大変な苦労をする羽目に。結局、最後まできちんと組めませんでした。最初の加工をサボってはいけません。
ホゾ組み部分
2段目の板を支える貫は、ホゾ組みで脚に接続します。
ホゾ組み加工は初めてでしたので、最初は上手くいかず、すき間が空いてしまいました。当然強度もあまりありませんが、小さなテーブルなので大丈夫でしょう。
最初は、和式の四角いホゾを作ってみましたが、ドリルとノミだけではあまりにも大変なので、後は丸型になってしまいました。しかもすき間がいています。
最後のほうに加工した部分は、綺麗にしっかり出来るようになりました。
天板取り付け部
幕板に溝をほってあり、L字型の部品で天板と固定します。
溝は、上辺から1/2インチの位置に、1/4インチの幅、深さで 掘ってあります。
天板取り付け用の部品
本体と同じくハードメープルで作っています。テーブル2台分で16個必要です。
天板の取り付け
L型の部品は、溝の位置よりも少しだけ低く作ってあり、ネジで締めて天板を強く固定することができます。
天板
パープルハート、ハードメープルで枠組みを作り、中央にツキ板を貼ったランバーコアを差し込んであります。
角の接続は非常に難しく、2台とも1箇所にすき間が開いてしまいました。
うーん。ずれてる。
天板に描いた苺のリース。
トールペイントで描き、シュラックで仕上げてあります。テーブルの他の部分はオイル仕上げなので、シュラックの艶と馴染むか心配でしたが、いい感じになってよかったです。
この部分の加工は、絵を書いた後で枠にはめ込むため神経を使いました。
(2005/12 - 2006/2)
近所の人に「組み立てキットで」と頼まれた円形テーブルです。
600(D) x 400(H)の座卓サイズで、ハードメープルのツキ板を貼ったランバーコアを天板に、市販のネジ止め式の脚です。
天板には、トールペイントで絵を描くそうなので、生地のままです。
ランバーコアの木口には、シナ木口テープを貼りました。
ランバーコアの断面が滑らかではないので、ぴったり貼り付けるのは結構難しいです。
ネジ止め式の脚部
これが一番高価な部品で、1個700円ぐらいしました。
トールペイント
完成したテーブルです。どうしてせっかくメープルのつき板を貼ったのに、塗り潰してしまうのでしょうか。なんか斑だし。
ぶどう?
ベリー類らしい。
(2006/2)
フライングモールのパワーアンプを導入しましたが、小さすぎて収まりが悪いので専用の箱を作ることにしました。
箱物は昔から苦手で、どうしてもチリ合わせが上手くいかず、すき間が開いたりガタガタしたりしてしまいます。そこで、苦手意識を克服するため、アラレ組みに挑戦することにしました。
しかも、2重のアラレ組みです。このようなジョイント方法を何と言うのか知りませんが、英語では、Double Double Box Jointと言われています。
普通、この加工にはルーターテーブルと位置決め装置を使います。
本職ではないので、こんな立派な道具は使わず、簡単なジグとテンプレートガイドを作って加工することにしました。
廃材で作ったので汚いですが、精度は確保されています。
このジグに木口がスリット面にあたるようにセットして、テンプレートガイドを付けたルータで切削します。
Infinity Cutting Tools社のテンプレートガイドセット。いろいろな外径が揃っているので、重宝します。
テンプレートガイドの1/2インチと2/8インチを使って切削すると、1/16インチの幅で2重アラレ組みができるはずです。
これが、材料の木材です。
The MTM Loudspeaker Project で使わなくなったウェンジと、バーズアイメープルです。
両方ともざっくり切ってあるだけなので、厚さも大きさも不揃いです。箱を作るためには正確な寸法で整える必要があります。
プレーな代わりに作成したジグ
本当は、自動カンナや手押しカンナを使うようですが、そんな機械を置く場所もありません。苦肉の策としてこんなジグを作りました。ジグのレールの間に素材を固定して、ルータで全面を切削します。
ルータビット
平面が削れるDado & Planer ビットを使いました。このビットも、テンプレートガイドと同じInfinity Cutting Tools社製です。このメーカーのビットは切れ味が良いので評判ですが、使ってみると評判以上に良く切れます。また、耐久性も良いようです。
このようにして切削します。
簡単なジグなので、わずかに切削跡が残りますが結構使えます。これで、厚さが不揃いな上に反り、捩れがあるウェンジも綺麗な板材に加工できました。
切り出した材料に最初のジョイントを加工します。
ジョイントを接着して2重目のジョイントを加工すると、このようになります。これは成功というかマシな部分。少しセンターが狂っています。
失敗その1.ルータで加工中に手が滑ってこんな事に。でも、自分の手が刻まれなかったは幸いでした。パワーツールの扱いには気をつけましょう。
失敗その2.わかりにくいですが、右側の凹み部分で接着面にすき間が開いてしまっています。
失敗その3.両側のこげ茶の薄い部分が欠けてしまっています。
加工したときは綺麗にできていたのですが、時間がある日に少しずつ作業を進めているうちに、いつのまにか欠けていました。この部分は板厚が1/16インチ(約1.6mm)しかないので、組みあがるまでは細心の注意が必要です。
失敗した部分をなるべく目立たない位置にして、組み上げます。不思議とこうすると細かい荒が目立たなくなります。(気のせいか?)
注文しておいた天板用のパンチングメタルが届きました。
アルミ製の2mm厚で、中央部分だけメッシュを入れてもらいました。
天板取り付けように、2mmの深さで段差を彫ります。ルーターで切削したので角は丸くなります。また変な形で削られている所がありますが、いつもの事なので気にしません。
彫刻等で成型して
ぴったり!
底板の加工
12mm厚のシナ合板の周囲を 6mm x 3mm のリブが残るように切削し、周囲の底板が取り付けられる位置に6mm幅の溝を彫ります。
組み合わせます。
ぴったり!
上下の横角をRoundoverビットで丸めました。
内部の加工
三角形のパーツで、アンプを固定します。
底板にはアンプを上下中央に固定するためのフレームを取付け、放熱用の穴をたくさん開けました。
後面には四角い穴を2ヶ所空けケーブル類を引き出します。でも、DAD-M1のスピーカー端子は変則的なので、天板も外さないとケーブルの着脱ができません。
電源スイッチ部の加工
前面に電源スイッチを出すために、こんなものを取り付けました。
箱に取り付けたボタンから伸びるネジが、DAD-M1のスイッチを押します。ボタンはスプリングでもとの位置まで戻ります。
プチッ! といい感触です
ボタンは引出しなどに使う、アルミのノブです。
DAD-M1を取り付けてみました。
しっくり入りました。
今日、このケースの高さを測ってみたら9cmちょうどでした。DAD-M1の高さが4cmなので、もう少し低く作った方が良かったです。
#80,#240,#600のサンドペーパーで表面を整え、オイルフィニッシュで仕上げました。オイルは荏油を使っています。
一時は完成も危ぶまれましたが、なんとか形になりました。肝心のDouble,Double Box Jointの部分の出来はひどいものですが、いい勉強になりました。いつものことですがデザインをあまり検討しないで作ったので、正面から見るとなんとも間の抜けた感じで、ウーパールーパーの顔みたいです。
(2005/9 - 2005/10)